black diary

学部生ですご容赦ください。いろいろご指摘いただけると嬉しいです。

映画『不屈の男 アンブロークン』における歪んだジェンダー観

序論 『不屈の男 アンブロークン』(Unbroken, 2014年)は日本軍による俘虜の虐待を扱った映画として、日本でも話題となった作品である。日本軍の残虐性を無闇に誇張する「反日」的な作品であるとして、上映中止を求める運動が起こったくらいである。だが実…

『八月の光』における肛門性交のテーマについて

扱いきれてないです。難しい。また読みたい。 序論 『八月の光』では、黒人の男が白人の女とセックスをするという罪の他にもう1つ、それと重ねられる形で肛門性交の罪が繰り返し語られている。主にそれは黒人の男と白人の女の間の子供であるクリスマス自身…

Never Let Me Goについて

十中八九そのうち加筆修正します。 1. 序論 Never Let Me Goは「人間」対「非人間」の構図を「非人間」であるクローンの側から語る物語である。語り手キャシーにより、明確に読み手を想定して語られている設定だが、これはいかなる意義を持つだろうか。 2.本…

“Billy Budd”と”Beau Travail”について

1.序章 第1章では簡単に映画と原作の比較をする。第2章では映画の舞台を確認する。第3章では色と鏡という二つのモチーフを鍵に、主題論的に映画を読み解く。第4章では原作における両価的なオルガズムについて掘り下げる。第5章では原作と同時代的な諸作品を…

『アデル、ブルーは熱い色』を取り巻く性の政治

『アデル、ブルーは熱い色(原題:La vie d'Adèle – Chapitres 1 et 2)』はアブデラティフ・ケシシュ監督による作品である。フランスでは2013年5月23日、日本では2013年10月25日に公開された。本作は第66回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得し、また…

A Midsummer Night's Dream(だいたい第三幕第二場について)

1.モチーフ:蛇 3.2.68-73 O, once tell true ; tell true, even for my sake ! Durst thou have look’d upon him being awake, And hast thou kill’d him sleeping ? O brave touch ! Could not a worm, an adder, do so much ? An adder did it ; for with…

『忌まわしき花嫁』考察

BBCドラマSHERLOCKのシーズン3からシーズン4の間に位置する『忌まわしき花嫁』についての考察。続くかも。 ホームズは飛び降りることにより目覚めようとする。「ハードディスクのウイルス」を倒し、今度こそワトソンに背中を見守られながら飛び降りたラスト…