black diary

にゃーん

『ロミオとジュリエット』第三幕第五場について

序論 第2章では、腐敗する身体と永存する臥像との間において示されている対比について論じていく。第3章では、パリスが墓所の中でロミオの企みについて想像した部分の分析をきっかけに、Romeo and Julietにおけるレイプというテーマを論じていく。 身体/臥像…

映画『キングコング:髑髏島の巨神』を読む

序論 本論2.1、2.2、2.3では映画『キングコング:髑髏島の巨神』(Kong: Skull Island, 2017年)に現れる様々な二項対立、またはそれらを媒介するものたちについて分析する。2.4ではマーロウ・マーロウの妻・軍兵という三角関係の考察を通し、本映画に対して…

映画『不屈の男 アンブロークン』における歪んだジェンダー観

序論 『不屈の男 アンブロークン』(Unbroken, 2014年)は日本軍による俘虜の虐待を扱った映画として、日本でも話題となった作品である。日本軍の残虐性を無闇に誇張する「反日」的な作品であるとして、上映中止を求める運動が起こったくらいである。だが実…

『八月の光』における肛門性交のテーマについて

1. 序論 『八月の光』では、黒人の男が白人の女とセックスをするという罪の他にもう1つ、それと重ねられる形で肛門性交の罪が繰り返し語られている。主にそれは黒人の男と白人の女の間の子供であるクリスマス自身の、もしくは彼を取り巻く欲望である。本論…

Never Let Me Goについて

十中八九そのうち加筆修正します。 1. 序論 Never Let Me Goは「人間」対「非人間」の構図を「非人間」であるクローンの側から語る物語である。語り手キャシーにより、明確に読み手を想定して語られている設定だが、これはいかなる意義を持つだろうか。 2.本…

“Billy Budd”と”Beau Travail”について

1.序章 第1章では簡単に映画と原作の比較をする。第2章では映画の舞台を確認する。第3章では色と鏡という二つのモチーフを鍵に、主題論的に映画を読み解く。第4章では原作における両価的なオルガズムについて掘り下げる。第5章では原作と同時代的な諸作品を…

『アデル、ブルーは熱い色』を取り巻く性の政治

『アデル、ブルーは熱い色(原題:La vie d'Adèle – Chapitres 1 et 2)』はアブデラティフ・ケシシュ監督による作品である。フランスでは2013年5月23日、日本では2013年10月25日に公開された。本作は第66回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得し、また…

A Midsummer Night's Dream(だいたい第三幕第二場について)

1.モチーフ:蛇 3.2.68-73 O, once tell true ; tell true, even for my sake ! Durst thou have look’d upon him being awake, And hast thou kill’d him sleeping ? O brave touch ! Could not a worm, an adder, do so much ? An adder did it ; for with…

『忌まわしき花嫁』考察

BBCドラマSHERLOCKのシーズン3からシーズン4の間に位置する『忌まわしき花嫁』についての考察。続くかも。 ホームズは飛び降りることにより目覚めようとする。「ハードディスクのウイルス」を倒し、今度こそワトソンに背中を見守られながら飛び降りたラスト…